とりあえず先に言っておきたいんですが・・・
「さらわれたい女」じゃなくて「さわられたい女」だと思ってました。
やいやい、どんなエッチな女が出てくるんだと思ったら、「触られたい」じゃなくて「拐われたい」でした。皆さん、お疲れ様でした。
ということで、さらわれたい女の読書感想文です。
『さわられたい女』感想レビュー
正直言って内容自体は決して深くないけど、ミステリー小説としては高得点な一冊でした。
とんでもないどんでん返しがあるわけでもなく、エッチなシーンもなく、キャラクターに魅力があるわけでもなく、目玉が飛び出てて落っこちてしまうのようなトリックもなく、グロいシーンもそんなに無く、警察の無能さにキレそうになることもなく、エッチなシーンもなく。
つまりは「普通」のミステリー小説だったんですが・・それがつまらないとか、退屈とか、そんなことは微塵も感じませんでした。
内容もちょっとありそうなリアルさがありましたし、事件のスリル感や真相に迫っていく感じもスリルあって良かったです。
まあ特別感はなかったので「死ぬまでに読むべき一冊」とかには入らないかもしれません。
でも。
むしろ読み終わって目をふと閉じると「自分はこういう小説を待っていたのかな」としみじみ思いましたね。
いや、もちろんエッチなシーンはあった方が良かったんですが。「触られたい女」だと思ってたので。
たくさんのミステリー小説を読んでいると、心のどこかでいつも期待しちゃっていますよね。
「とんでもないどんでん返しが来るかも?」
「凡人には思いつかないトリックがあるんじゃないか?」
「エッチなシーンは?」
「この伏線は重大なことに違いないね?」
ミステリー小説というだけで勝手に期待しちゃってます。中毒のようなものです。
なので読者がそういったジャンキーな人たちだと知ってる出版社は、本の帯に「あなたは絶対騙される」とか「ラスト3ページの衝撃」とか書いたりしてるわけですし。
それは間違いないことで、確かにそんな衝撃を味わいたくてミステリー小説買い漁ってるところあるんですが・・・
やっぱりたまには「普通」のミステリーも読みたいんですよ。
居酒屋で飲むって言ったって「やきとり盛り合わせ」「鶏のから揚げ」「鶏皮ギョーザ」って持ってこられたらキツいじゃないですか。『お前はチキン野郎だ』って言われてるようで癪ですし。
たまには「冷やしトマト」とかとか挟みたいじゃないですか。そういうことです。
しかもこの本の1つ前に読んでたのが「食用のクローン人間を育てて、頭を切って食べる話」だったんで、同じようなヘビーな作品が来てたら危なかったです。ホントどんなストーリーだよ、っていう。
1990年代の世界観がおもしろい
この本が出版されたのが1992年。
このブログを書いているところから考えても30年以上前の作品です。そのため話の中にはスマホなんてものは登場しません。
代わりに「ショルダーホン」「ポケベル」「車内電話」「ダイヤルQ2」といった懐かしい言葉が多く登場しました。
この小説、今の若い人には読むのが難しいでしょうね。つまらないから、ではなく「わからないから」。正直ダイヤルQ2は僕もなんのことかわかりません。
ダイヤルQ2。
調べてみたらなんでも「テレフォンセックスをするためのサービス」らしく、やっぱりエロい話じゃねーか!と思い興奮しました。
今ではインターネットの普及で2014年にサービスが終了してしまったようです。
ちなみに、1992年ってどのくらい前なのでしょうか。
【1992年 ヒット曲 オリコン】で検索してみました。そして出てきた結果がこちらです。
1位:君がいるだけで(米米CLUB)
2位:悲しみは雪のように(浜田省吾)
3位:BLOWIN’(B’z)
4位:それが大事(大事manブラザーズバンド)
5位:涙のキッス(サザンオールスターず)
6位:ガラガラヘビがやってくる(とんねるず)
7位:
8位:if(Chage & Aska)
9位:PIECE OF MY WISH(今井美樹)
10位:浅い眠り(中島みゆき)
うーん、懐かしい。そして名曲だらけですね・・・
ということでクイズです。
7位はなんだと思いますか?
唐突なクイズタイム、意味わからないですよね?自分でもホント意味がわかりません。
別にクイズの理由は何もないんですけど、なんとなく書いてみました。
いきなりわかる人なんていないと思いますが・・・せっかくなので考えてみましょう。
シンガーソングライター
恋愛ソング
油性ペン
覚せい剤
わかりましたか?もうおわかりですね?
あら、まだわからないですか?
もっとヒントが欲しいですか?
だめです、もう言いません。
もうヒントなんて言わないよ絶対。
ちなみに7位の答えはこちらです
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