嫌いです。この小説。
ちょっと待ってください。ラスト。いや、なんですかこれは?
原稿用紙3枚分ぐらい感想書かせてもらいますし、なんなら考察の記事までも書いちゃいましたが、はっきり言います。
わたし、この小説は嫌いです。
びっくりしたと言えばびっくりしましたし、1日ちょっとで読み終わるほどストーリー自体にはのめり込んだんですが。
ああいうモヤモヤさせて「ハイ終わり」ってラストの閉め方は・・・ってそんなことは置いておいて・・・
ミチルちゃんとエッチしたのは誰なんだよ。
『神様ゲーム』感想
『いや、そっち!?』
本を読み終えた瞬間の私です。M-1の決勝戦なみのツッコミ。
もちろん最後のシーンのところです。
天誅ってお父さんじゃないんですか?お母さんなんですか?いや、待てよ。読み間違い?燃えたのはお父さん…じゃない。ん?そもそも芳雄が疑ってたのって、お母さん?ちょっともう一回読んでみて・・・
『いや、そっち!?』
何度読んでもこの感想しか出ません。変態クソオヤジを想像してたらまさかのお母さんでした。
まあ盛大にツッコんでおいてアレですが、正直いってどっちが燃えてても、胸糞悪いのは変わりません。芳雄からしたら最悪な展開には変わりません。いくら自分から天誅をお願いしていたこととはいえ、最悪です。
でも他の方のレビューなど読ませていただいて、意外とこの点に触れている人を見かけなかったんですが・・
芳雄もなかなかの畜生ですよ。
天誅を依頼しているのは芳雄だし、最初の天誅は「天誅=死」だとは思っていなかったので仕方がないにしても、2回目の天誅は「天誅=死」だとわかっていたので。
結果芳雄が間接的に2人◯してますから。彼の将来に不安しかない。
まあ元はと言えば神様のせいですけどね。
彼はヤバすぎます。『お前にはネタバレって概念はないんか?』ってぐらい簡単に教えてきますから。
お前はいつ死ぬとか、本当の子供じゃないとか。サラッと爆弾ぶっ込んできます。こいつはもう神様じゃなくて悪魔でしょう。天誅の方法もエグすぎますからね。
わざわざ子供たちの前で少女を串刺しにする必要あります?他の少年少女にもトラウマという天誅与えてますから。
というか流れ弾で時計の点検業者も天誅くらってるからね。
ただ「未来のこともわかっている」「なんでも答えを教えてくれる」「全知全能でなんでもできる」という本物の神様がいる小説、っていうのは新鮮でした。
猫殺しの犯人も。英樹を手にかけた犯人も。
なんでミチルちゃんが英樹を殺したのか。これもミステリ小説のキモと言っていいかなりの謎です。犯人と言われたミチルちゃんが死んでしまっているので真実がわからない。
なんでミチルちゃんが?どうして?野良猫のために涙を流す可憐な少女が、どうして?
本を読みながら私も考えました、必死に。読者の皆さんも考えたでしょう。きっと神様の間違いじゃないのか。ミチルちゃんは誰かの身代わりになってしまったのか、と。
そんな謎にも神様はためらいなく、かんたんに教えてくれます。
『エッチの現場を見られたからです』
『いや、エッチ!?』
『いや、エッチ!?』
なんですかその答えは。エッチすぎませんか。全知全能の神が「エッチ」って。もうちょっと違う言い方あるだろ。ないか。
ほんと神様は芳雄の気持ちをもっと考えてあげてほしい。
自分がいつ死ぬかも教えられて、両親が本当の両親でないことも知らされて、好きな女の子がたまり場でエッチしてたとか聞かされて・・・
私なら頭ボウズにして出家しますよ。この世の全てに絶望して家を出ますよ。
本気で鈴木太郎は神様じゃなくて「悪魔だった説」が濃厚になってきました。
考察。結局ミチルちゃんの共犯は誰だったのか?
この辺の考察は別の記事にまとめてみました。
徹底考察『神様ゲーム』結局どっちがミチルちゃんの◯◯◯?|5000字超え
本を3回読んで、休みの日に7時間49分使って考察記事を書きました。
共犯者は「お父さん」だったのか。「お母さん」だったのか。その結論を私なりの解釈で書いてあります。
気になる方はこちらからどうぞ。
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